メッセージ

私が21歳のとき、「好き」を仕事にしようとラーメンの世界へ。修行を経て27歳で独立しましたが、若さと経験不足から挑戦はうまくいかず、自分の力不足を痛感する苦い経験となりました。

挫折を味わった後、ご縁あって2015年に「らーめん一勝軒」の店長になりました。しかし、当時の経営は不安定で、社長が目まぐるしく交代する状況。不安そうなスタッフたちを見て「この場所は自分が守る」と強く決意し、2018年に経営を引き継ぎ社長に就任、2020年に法人化を果たしました。

社長として取り組んだのは、お店を「変え続ける」ことです。もちろん常連のお客様がいる中で味を変える怖さはありましたが、「変わらないために、変わり続ける」という敬愛する経営者の言葉を信じ、お客様とスタッフの声に耳を傾けながら、味、接客、働き方の改革を着実に進めてきました。

回り道や失敗を経たからこそ、社長就任以来、変わらない想いがあります。それは、美味しいラーメンはもちろん、関わるすべての人にとって心から「居心地の良い場所」でありたいという想いです。お店の主役はラーメンとそれをつくる“人”です。スタッフが安心して笑顔で働ける環境こそが最高のサービスを生み、お客様の美味しいに繋がると信じています。

その想いを形にするため、働くスタッフが自分のペースで無理なく働けること、困ったときに「大丈夫？」と声を掛け合える関係性があること、新人さんも緊張せずに馴染める温かい空気感を何よりも大切にしてきました。その結果、長く続けてくれるスタッフが多いことが、私たちの何よりの誇りです。

この想いに共感してくれるあなたと、これからもっとたくさんの「心安らぐ場所」を一緒に広げていきたい。そう心から願っています。